<移住のきっかけ>
東京生まれ東京育ちです。ずっと東京で働いていましたが、奥さんの地元が宮崎県串間市の市木という、人口1,000人の限界集落の出身でした。義父が南九 州最大規模のイノシシ猟師グループの代表をしていて、メンバーが高齢な事に加え、後継者不足の問題もあり、もともと海が好きで、釣りやアウトドア活動が趣 味なので、自然に触れながら仕事をしたい、という自分のライフスタイルに合っていると思い、移住を決意しました。
<移住後の生活>
移住後は農機具屋で働いていました。
ト ラクターを直したり、コンバインを売ったりしています。機械に関しては、若い頃からバイクの整備などもやっていたので機械いじりは得意です。もともと農業 はしていなかったのですが、母方の実家が農業をしていた事もあったのですぐ馴染む事ができました。現在は串間市のNPO法人Rainbow Treeの代表理事として活動する傍ら、今や希少な日本ミツバチの育成、蜂蜜の採取等の活動を通し、自然環境保護の取組を行っています。
<移住後にわかった、宮崎の良い所>
ま ず、食べ物に関して不安が無い事です。東京では、食品を買うには必ずスーパーを利用していたりしていましたが、何処で栽培されて、収穫されたのかなど、食 に関して不安な面も多々ありましたが、宮崎に移住して来てからは『食材をスーパーで買う』という行為をあまりしなくてよくなりました。
宮崎に住んでいると、自給自足といったような、自分たちでお米や野菜を作っている人がたくさんいます。野菜や魚など近所の方から分けてもらったり、猟師が狩ってきたものだったり、食べ物の出所が目に見えるような環境にあり、安心できるのでそこが良い所だと思います。
<移住後の苦労話>
移住後は南九州最大規模のイノシシ猟師クループの後継者になるべく、猟に取り組んできましたが、まず方言という言葉の壁がありました。グループメンバーはベテラン揃いで、指示のレベルが高く、最初はついてゆくのも大変でした。
並行して仕事も行っていましたが、宮崎は東京のように仕事がたくさんあり、自由に選べるような状況ではなく、限られた職種の中から仕事を探さなければならない状況がありました。
<移住を検討中の方へのアドバイス>
宮崎は豊かさに溢れていると思います。金銭的な豊かさではなく、食べる、寝る、遊ぶという行為を都会の娯楽ではなくても楽しめるような人にとっての田舎くらしは特におすすめです。自然に触れる機会がたくさんあります。
宮崎県の限界集落ですと、人口も少ないので良くも悪くも、個人個人の関わり方、距離が濃くなってきますが、そこがまた魅力的です。
地区の行事(お祭りや消防団の活動)にも積極的に参加する事も必要だと思います。